インフルエンザの予防接種の効果や副作用は?時期や期間は?

寒くなり、乾燥する季節になると風邪やインフルエンザが流行ってきますよね。

特にインフルエンザは罹患すると、38度以上の高熱や、頭痛、関節痛などのつらい症状がでます。

また、学校保健安全法でインフルエンザでの出席停止期間は「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」となっており、長い間休まなければなりません。

大人の場合は規定ありませんが、よく言われるのは「解熱後2日を経過するまで」です。

感染拡大を控えるためには、学校保健安全法の規定ぐらいに休めたらよいのでしょうが、仕事もあるのでそうもいっていられません。

となれば、インフルエンザを避けるためには予防接種を受けて感染を防ぐのが一番だと思われます。

そこで、インフルエンザの予防接種について紹介していきます。

インフルエンザの予防接種とは?

人の体はウイルスや細菌などの抗原に一度でも感染すると、体内にそれに対しての抗体を作る働きがあります。

これを免疫といいますが、これも万全ではありません。

特にインフルエンザウイルスは、毎年、変異してしまいますし、型もいくつかあるため感染しやすいです。

そこで、その年に流行りそうなインフルエンザウイルスの抗体を、事前に体の中に作っておこうというのが予防接種です。

そして、そのときに使われるのがインフルエンザワクチンです。

インフルエンザワクチンは、「不活化ワクチン」です。
不活化ワクチンは、病原体のウイルスなどから必要な成分のみをとりだしてつくられたもので、無毒化もしくは弱毒化されています。

不活化ワクチンはインフルエンザウイルスの働き(毒性)をなくして作られているため、ワクチンでインフルエンザを発症することはありません。

ワクチンの接種(抗原)により免疫反応が起こり、ウイルスを異物と認識するタンパク質である抗体が作られます。

この抗体が身体のなかに作られると、次に同じウイルス(抗原)が入ってきたときに速やかに免疫細胞が働いてくれます。

簡単にいうとワクチンで一度、体を病気になった状態(症状なし)にさせて、抗体を体に作っておけば、次にインフルエンザウイルスが体に入ってきたときに、免疫細胞が身体を守ってくれるということです。

普段の生活の中でインフルエンザウイルスが体内に入ったときにも、免疫反応によって抗体がつくられます。

このとき、身体に入ったウイルスの量が少なかったり、免疫反応が十分であれば、発症せずに済んだり、症状の重症化を防ぐことができます。

しかし、予防接種を受けておくことで確実に抗体がインフルエンザウイルスを攻撃できる態勢がつくられるため、ウイルスの増殖をしっかり抑えることができるのです。

その一方で、残念ながらインフルエンザワクチンは、感染を完全に抑えることはできません。

とはいえ、予防接種には発症防止効果だけでなく、発症しても症状が軽度ですむという効果も期待できます。

そのため、インフルエンザを発症しやすいお子さんと、発症すると肺炎などを併発したり重篤化しやすいお年寄り、会社を長期間休めない方、発症すると流産・早産の可能性が上がる妊婦などは、予防接種を受けておいたほうがよいでしょう。

効果は?効果の期間は?

予防接種の効果は発症予防、発症した場合の重症化の防止です。

インフルエンザの予防接種(ワクチン)がどのくらい発症予防に有効か調べるのはなかなか難しいのですが、乳幼児(1~6歳)20~40%、成人(65歳未満)70~90%、高齢者(65歳以上)30~50%と言われています。

通常成人では1回の接種で2週後から血中の抗体の量が増え始め、4週でピークに達し、3~5カ月後から低下します。
しかし、ウイルスが侵入してくると免疫系が反応して抗体の量はまた増えるため、ワクチンの効果はもっと長く続く可能性もあります。

ただし、インフルエンザウイルスは毎シーズンのように変異し、ウイルスのタイプが変わります。

抗体の量は刺激されないと維持できないので、全く新しいタイプのウィルスが流行すると1回の接種では発症を防げない場合もあります。

インフルエンザには定番から新種まで、様々な型(タイプ)がありますが、その年の流行るインフルエンザの型を予想・検討してワクチンが、決定されています。

インフルエンザの型の予想が外れても、新型ウイルスでなければ、3種類の混合ワクチンならpdm09、A香港型、B型の定番には効果があります。

ワクチンを接種しても、インフルエンザに罹ることもあります。

体質によって抗体がつくられにくい方や、病気の治療のために免疫抑制剤やステロイド剤などを使用している方は、その薬の特性からワクチンをうっても効果が薄いこともあるかもしれません。

また、接種したワクチンのインフルエンザウイルスの型と、実際に感染した型が異なる場合もインフルエンザにかかるリスクが高くなります。

そのため、予防接種していたのにインフルエンザにかかったという人や、さらには一冬で2回もインフルエンザに罹って、ひどい目にあったなんて人がたまにいるのですね。

予防接種はインフルエンザ予防に有効ですが、絶対にかからない、完璧というわけではありません。

ワクチン接種も重要ですが、免疫力を高めるために、運動の習慣をつけたり、食事をしっかりとったりすることも大事ですね。

副作用はある?

比較的頻度が高い副反応としては、接種した部位の赤みや腫れ、陣痛などがあげられます。

また、全身性の反応としては、発熱、頭痛、悪寒(寒気)、倦怠感(だるさ)などが見られます。

また、インフルエンザワクチンの問題点として挙げられる重い副反応については、厚生労働省でもギラン・バレー症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、肝機能障害、喘息発作、血小板減少性紫斑病などの報告があります。

しかし、その原因がワクチン接種かどうかは必ずしも明らかではないとしています。

予防接種を受ける時期は?いつからいつまで?

実は、インフルエンザの予防接種をしてもすぐには、予防の効果はありません。

インフルエンザワクチンを接種してから、1~2週間かけて抗体が作られます。

つまり、インフルエンザが流行してから慌てて、予防接種をしても抗体が作られるのが間に合わないことがあります。

せっかく予防接種を受けても、抗体が出来る前に感染すると発症します。

それから、インフルエンザの潜伏期間(感染してから症状が現れるまでの期間)は1~7日間ぐらいと言われています。

潜伏期間に予防接種をしてもインフルエンザを治す薬ではないので発症を防げません。

予防接種の効果は一般的に約5ヶ月程度続くといわれています。

そして、インフルエンザの流行は11月下旬から始まり3月頃まで続きます。

以上のことから逆算すると、11月中には打っておいたほうが賢明だと思われます。

インフルエンザの予防接種は10月から開始するので、早めにいくことをお勧めします。

ちなみにワクチンによって出来た抗体が身体に残ることはなく、次のシーズンの前には予防の効果はありません。

そのため、毎年予防接種をする必要が出てきます。

インフルエンザが猛威を振るう前に、しっかりと予防をしましょう。

まとめ

インフルエンザの予防接種を打った後、2週間くらいから効果が出始めて、5か月くらい続きます。

インフルエンザが流行るのが11月下旬~3月なので
10月後半~11月前半には受けたほうがよいでしょう。

しかし、予防接種の効果は発症予防や発症した際の重度化を防ぐもので、必ずかかるのを予防するという完璧なものではありません。

日ごろから免疫力を高めるために食事・睡眠・運動などをきちんとして、手洗いやうがいなど予防の行動をとることも大事にしていきたいですね。