彼岸花の花言葉の意味とは?別名や種類、咲く時期について

日本では身近な存在として親しまれる秋の花、彼岸花(ひがんばな)。

別名、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)やリコリスやとも呼ばれ、日本特有の「彼岸」の時期に咲く花として広く知られています。

映画や漫画、歌のタイトルにも使われたことから、「赤い花」の印象が強いですよね。

また、彼岸にお墓の近くで咲くことも多いため、少し怖いイメージがありますが、花言葉の意味はどんなものなのでしょうか。

彼岸花とは?彼岸花(曼殊沙華)は不吉な花?

田んぼやあぜや土手などに群生するヒガンバナ科の多年生植物で、地下茎からのびた茎の先に赤色の花が咲きます。
茎は約30~50センチまで成長し、地下茎はスイセンに似た鱗茎で、有毒です。
名前の由来は、秋のお彼岸の時期に秋分の日と前後の日だけに花を咲かせることから、名付けられたと言われています。

彼岸花の特徴は、まず花が咲き、後から葉っぱが伸びることです。
通常の草花は葉が伸びて花が咲きますが、彼岸花はその逆で、花が咲き終わった後に葉が伸びて、春には枯れてしまいます。
その葉と花を一緒に見ることがない性質から「葉見ず花見ず」と呼ばれ、昔の人は恐れをなして、死人花(しびとばな)や地獄花(じごくばな)などと呼ぶこともあったようです。

彼岸花はお墓の近くに生えていることも多いですが、それには理由があります。
ヒガンバナの球根には毒があるため、土葬された遺体を傷つけるネズミや土の中にいるモグラなどから守るために、お墓の近くに多くの彼岸花が植えられていたのです。
田んぼのあぜにたくさん生えているのも同様の理由で、ネズミや土の中にいるモグラなどから稲から守るために植えられていたようです。

彼岸花独特の特徴から、恐れられたり、獣害を避けるためにお墓に植えられたりしたことから、不吉なイメージがついてしまったのではないかと考えられますね。

学名:Lycoris Radiata (リコリス ラディアータ)
科・属名:ヒガンバナ科・ヒガンバナ属
英名:Spider lily (スパイダー リリー)
原産地:日本、中国
開花期:7~10月(原種は9月)
花の色:赤、白、ピンク、オレンジ、黄など
別名:
彼岸花(ヒガンバナ)
曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)
死人花(しびとばな)
地獄花(じごくばな)
幽霊花(ゆうれいばな)
剃刀花(かみそりばな)
狐花(きつねばな)
捨子花(すてごばな)
毒花(どくばな)
痺れ花(しびればな)
天蓋花(てんがいばな)
狐の松明(きつねのたいまつ)
狐花(きつねばな)
葉見ず花見ず(はみずはなみず)
雷花(かみなりばな)
レッドスパイダーリリー
ハリケーンリリー
マジックリリーなど

英語名のspider lily(スパイダーリリー)は蜘蛛のようなユリという意味です。
あの細い花弁が反り返った形が、蜘蛛の足のように見えるために名付けられたのでしょうね。

彼岸花の学名がLycoris radiata=リコリスで、甘味料や生薬として使われる甘草(主にスペインカンゾウ)は正式名称(英語名)がliquoriceまたはlicorice=リコリスで、全くの別物なので、混同しないように注意しましょう。
彼岸花は毒があることで有名で、それとは対照的に甘草は、甘味料や生薬として使用されています。
片やリコリスは毒であり、片や薬でありとは、同じ名前なのに随分と違うものです。

彼岸花の別名、曼珠沙華は、天界の花・天上の花という意味があるそうです。
日本で言われる別名などのイメージとは違ってとても美しい意味ですね。

彼岸花(曼珠沙華)の花言葉!赤色や白色の意味は違う?

彼岸花の花言葉は・悲しい思い出 ・独立 ・あきらめ ・情熱などが主に伝わっている花言葉です。

花言葉というのは品種や色で、個別の花言葉が付いていることが多いのですが、彼岸花も赤色や白色などで花言葉が別にあります。

◇色別の花言葉

赤色:情熱/独立/再開/あきらめ/悲しい思い出/思うはあなた一人/また会う日を楽しみに

「独立」という花言葉は、一本の茎に一本の花が真っ直ぐと咲いている姿から連想されたのかもしれません。
葉もなく、茎も分かれず真っすぐ立っている花の様子は他の花と比べたら、独立している感じがありますね。
そして、赤と言えば情熱的な色としてのイメージが強いのではないでしょうか。
燃える炎のようにも見える彼岸花にはもってこいの花言葉です。
「また会う日を楽しみに」「あきらめ」などは、彼岸花の葉と花の花が咲いている時には葉は出ず、花が枯れてから葉が出るという育ち方から来ていると思われます。

白色:思うはあなた一人/また会う日を楽しみに

白いリコリスは品種改良がされて、現在ではあまり珍しくはないのですが、昔はとても珍しかったそうです。
白いリコリスが真っ赤なリコリスの中にただ一輪咲いていたら、やはり注目してしまいますよね。
そんなところや花が珍しいことから「思うはあなた一人」という花言葉がつけられたのかもしれません。

黄色:追想/深い思いやりの心/悲しい思い出/元気な心/陽気

「悲しい思い出」というのは、もともと彼岸花は墓地によく植えられていたからという説があります。
墓場は亡くなった人が入るものですから、それを連想して花言葉が「悲しい思い出」となったのかもしれません。。
また、黄色は心理的に快活とか元気というイメージがあることから、「元気な心」や「陽気」などがあるのだと思われます。

ピンク:なし

品種改良が進んだ今、ピンクの彼岸花も存在しますが、残念ながら花言葉というのはまだ存在しません。
日本ではあまり流通していないことが理由と言われています。
園芸種として日本の花屋に並ぶようになったら、既存の彼岸花の花言葉が添えられたり、新しい花言葉がつけられたりするかもしれませんね。

彼岸花の開花時期はいつ?

その名前から推測されるとおり、彼岸花の開花時期は、秋の彼岸のあたり、9月下旬くらいからです。

夏の終わりから秋の初めにかけて徐々に咲き始め、彼岸の頃には一斉に真っ赤な花を咲かせます。

最近は品種改良がされており、7月~10月までに見ごろ時期を迎える花もありますが、基本となる原種は、お彼岸にあたる秋分の日の前後に花が咲きます。

また、開花していている状態の彼岸花を観るポイントは、雨の降った後が見ごろです。
彼岸花の性質は、空気が乾燥している状態が続いた後に雨が降ると、降った後に花が一斉に咲く現象が起こるため、雨後の彼岸花とも呼ばれたりします。

彼岸花がいっせいに咲いているところは圧巻ですよね。そんなきれいな彼岸花を見られる名所はどこなのでしょうか。

・羽黒山公園 (宮城県)
・常楽寺 (栃木県)
・権現堂公園 (埼玉県)
・巾着田 (埼玉県)
・嶺岳寺 (長野県)
・宝城坊日向薬師周辺 (神奈川県)
・矢勝川 (愛知県)
・穴太寺周辺 (京都)
・葛城一言主神社周辺 (奈良県)
・桂浜園地 (滋賀県)
・円照寺 (兵庫県)
・多可町 (兵庫県)
・三次市吉舎町辻地区 (広島県)
・つづら棚田 (福岡県)

などがあります。彼岸花の時期になったら、こういった名所に見に行って彼岸版の美しさを楽しむのもいいかもしれませんね。

まとめ

彼岸花はお墓の近くなどにあることから、不吉なイメージや怖いイメージがありました。
しかし、実際にはそんなことはなく、彼岸花独特の特徴から死人花や地獄花など別名でよばれたことや、墓地など植えられた場所が関係していることがわかりました。
植えられた理由も彼岸花がもつ毒による害獣除けなどで、利便性を考えて植えられていました。

花言葉は不吉なものはなく、いい意味の花言葉も多くあり、彼岸花に対するイメージが変わりました。
これからは、彼岸花をみたら優しい気持ちで見ることができそうです。